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09.7.24


第4回 青空塾報告
 第4回青空塾が、11月30日から3日間、東京駒場エミナースで開催されました。前々回と同じ場所ということもあって、リラックスした雰囲気でスタートしました。オーストラリア、シドニー大学からお招きしたProf. Ali Darendelierを囲んで、参加者は32名、今年は留学生の参加も増え、4カ国から6名の国外の学生を含み、国際色豊かな3日間でした。
 Ali先生には、歯根吸収のご講演をいただきました。2006年の日本矯正歯科学ではメインスピーカーも務められた世界最先端を走る研究者のお話しをこんなに身近に聞くことができるなんて…… みんな真剣に聞き入りました。もうひとつのテーマは、Ali先生が受けてこられた教育と、いまシドニー大学で行っておられる卒後カリキュラムについて。トルコに生まれて、世界を駆け巡ってこられた先生のお話にみんなは圧倒されていた様子でした。詳しくは、JOP7月号に掲載されていますので、ご参考になさってください。青空塾では年齢・経験の垣根がなくフレンドリーに接することができるため、留学生の一人は、早速、シドニー大学へのアプライをお願いしていたようでした。青空塾がとりもつご縁が広がるといいですね。
 伊藤塾長の基調講演は、これまでの青空研究会の活動報告、特に、香港での青空塾とその後のプロシーディングスの発刊に向けての様子を、熱く語ってくださいました。渡辺先生はいつもながらの経験豊富な症例報告と、さらに、懇親会では鮎釣りのお話も披露してくださいました。日本人の参加者にとってはもちろん海外からの先生には特に興味深い日本文化だったようで質疑応答も繰り広げられるほどの貴重なご講演でした。流石です。
 また、公開講演では、歯周病の最先端について「歯周組織再生治療のキーワード;それは歯根膜」と題し東京医科歯科大学の和泉雄一教授にご講演いただきました。
 今年のテーマは、「II級症例をさらに追求しよう。前歯コントロールを要する症例」II級の症例をめぐって、恒例のグループ討論が、メンバーの運営で行われました。回を重ねるごとに、討論に熱が入ってきているようです。
 また、新しい試みとして、Beyond the borderというタイトルの元、メンバーの朝井先生と、シニアの稲毛先生から、イタリアでのTweed meetigの報告がありました。みんな大きな刺激を受けたようでした。
 恒例のお酒を囲んでの井戸端会議では、持ち寄りのおつまみを自慢しあいながら、症例について、人生について、大いに語り合いました。ここで多くの仲間を得たメンバーの先生方は各種学会ごとに地方でミニ青空塾を開き全国に矯正医の輪を広げているようです。また、ジョギングクラブも正式に結成され、毎日早朝、美しい東大駒場キャンパスの銀杏並木を国際色豊かなメンバーで楽しく走りました。
 塾の運営をどんどん若手に移していこうと、第5回の大阪に向けてのビジネスセッションも開かれ、活発な熱い意見のやり取りが見られ会の成熟が感じられました。ビジネスセッションでは2010年の第6回を、毎年二人の若い先生といっしょに参加くださっている陳先生の台湾で開催することが決まりました。第3回の招待講演者のLiou先生もご協力くださるそうです。青空塾の第一回目の海外開催となりますので今から楽しみです。
 最後に、伊藤塾長から3日間の総括が述べられました。国が違い、出身大学が違い、それぞれの進んできたバックグラウンドが違うことを認め合い、お互いに尊敬し合いながら、よりよき矯正臨床について語り合う青空塾が年々成長していく姿を、まとめてくださいました。若いメンバーが企画に加わる大阪での第5回青空塾に、大きな期待をかけて報告を終わります。

 プログラム

・開催日時

2008 年11月30日(日)13:00から
    12月02日(火)15:30まで

・開催場所

こまばエミナース
東京都目黒区大橋2-19-5
http://www.komaba-eminence.com/new/location/index.html

・主  催

青空研究会 代表:伊藤学而


テーマ : II級症例をさらに追求しよう。前歯コントロールを要する症例

(参考)第1回青空塾では「成長期を過ぎた?級症例」、
    第2回青空塾では「成長期の?級症例」、
    第3回青空塾では「垂直的問題を有する?級症例」でした。


基調講演

Prof. Gakuji Ito, President of Aozora Group
Friendship and Cultural Exchange in Orthodontics: Our Password
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青空塾は、日本のみならずアジア太平洋の若き矯正歯科医が症例を持ち寄りより、グループ討論や全体討論を重ねて親交を深める2泊3日の合宿研修です。また、設立者である年長の矯正歯科医やアジア太平洋の招待講師との歓談も盛り込まれています。
 医療の問題には個人や地域の特性が強く反映されますが、これにグローバルな視点が加われば、さらに安全で質の高い医療の提供が可能になります。この観点から、青空塾では、矯正治療に携わる若い矯正歯科医の友好と文化交流を合言葉に活動を重ねているのです。

海外招待講演

Prof. M. Ali Darendeliler, Department of Orthodontics, Univ. of Sydney
Lecture 1. Graduate orthodontic education around the World
Lecture 2. Third Dimension of Root Resorption and Clinical Management

 世界各地で講演されているDarendeliler教授には、アメリカとヨーロッパの両方の影響を受けているオーストラリアの教育システムと、臨床医として歯根吸収をどう捉えるかについてお話をしていただく予定です。

公開特別講演 

東京医科歯科大学歯周病科 和泉雄一教授
歯周組織再生治療のキーワード;それは歯根膜(Periodontal tissue regeneration; novel strategies applying tissue engineered periodontal ligament cells)
 
歯周組織再生治療は、最近、目覚しい進歩を遂げています。和泉教授によれば、そのキーワードは歯根膜であり、歯根膜細胞だそうです。その最新の戦略をお聞きするとともに、成人矯正に必要な歯周組織のケアと今後の展開について考える参考になれば幸いです。
 日時:2008年12月1日(月)18:00から19:30
 参加費:5000円(学生3000円)
 参加申し込み:稲毛 滋自(青空研究会・幹事)seminar@aozora-nakanuki.com

症  例

Conference
テーマに沿った症例を持ち寄り、グループ討論や全員討論をして意見を交換します。


参  照

いままでの青空塾については以下をご覧ください。
◆第3回青空塾の報告
◆第2回青空塾のプログラム
◆第1回青空塾の報告